きっかけは、ソフトボール大会での優勝。
開発のきっかけは昨年(2010年)、地域のソフトボール大会で林地区が優勝した際に、奥さんたちが手づくり料理で祝賀会を開いたのがはじまり。なかでも餃子があまりにも好評で同席していた町長も「町の特産として商品化したら」と絶賛。研究をして商品化し、強いては働く場を自分たちで作ろうと盛り上がったのだった。
餃子の町、宇都宮の餃子店を食べ歩き研究を重ねる。
その後、餃子の商品化に向けて町の指導も受け、男性陣も加わって、餃子の町である宇都宮の餃子店を食べ歩いて開発を重ねていった。
時には衝突しながらも、味、品質には妥協せず、おいしいものをつくるという目的に向かって一致団結して取り組み、町の農作物を生かした新商品「はやし餃子」を完成させたのだ。
ついに販売開始。各紙でも紹介され、早くも地元の人気を得る。
林地区で生産された農作物を具材に生かした手づくりの「はやし餃子(エゴマ)」は、手摘みしたエゴマの実と葉を入れた、実のプチプチ感と葉の香りが新鮮な一品。皮は町内の製麺所でつくり、豚肉も町内の精肉店で調達するなど、地元と連携しての生産体制も確立した。道の駅もてぎなどでも販売を開始し、早くも茂木の特産品としての呼び声が高いと期待されるようになった。
そして、新工場が完成。
ほとんどの食材を安心安全な「美土里たい肥」で育てられたこだわりの農作物を使用した「はやし餃子」は、「具が多く食材も選りすぐっているので味には自信があります。」と所長。町長も「地元力があるのでじっくり育ててほしい」と話す。
2011年4月1日林地区に念願の加工所を新築し、本格的に稼働し始めた。